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Kouk doung temple : Roluos


 昨年、Bun Thy さんの実家に来た時に、畑の中の崩れた煉瓦の祠堂を2ヶ所見せてもらった。
その話をして、「ああいうのは他にもありますか?」 と聞くと、「崩れているのなら、いくつかあるよ」と言うので連れて行ってもらう事に。


 彼も大体のことしか知らないので、近くまで行ってから、農家で場所を聞く。 クメール語なので判らないが、雰囲気で。

 Bun:この近くに昔のお寺の跡があるよね?
 オッチャン:あるよ・・・、なんで?
 Bun:日本から来たおっさんが、見たいって。
 オッチャン:崩れちゃってる、ただの泥の山だよ。
 Bun:それでも良いらしいよ。
 オッチャン:あはは 気が知れないなぁ。とにかく畑の向こうにまっすぐ。 見るもんなんて無いよ。

 指差すほうにまっすぐ歩く。  ▼の下が大体の位置。遠目にも何もなさそう。
近くまで行くと、環濠の跡がはっきりと残っている。イイネ
 1000年位前の環濠だろう。雨季には田んぼになるようだ。

北西の角から環濠の内側に入る。 遺跡のあたりは周囲より土が盛り上がっていて、藪に覆われている。

基壇部分だろうか、ラテライトのようだ。道のように見えたがすぐに行き止まり。

中心に近い部分は煉瓦が散乱している。祠堂は煉瓦だったのだろう。

先ほどの農家から、少年が追いかけてきて鉈(?)をBun Thyさんに渡す。これで切り開いて入れと言うことだ。
灌木の枝には爪楊枝くらいの棘がはえている。 さぁ~ 行くかぁ ^_^;
 木の枝を払いながら進む。一見、自然の丘のように見えるが、いたるところに砂岩のブロックが見えている。

折り重なった砂岩の部材の隙間と上に土が溜まっていると言う方が近いと思う。少し土を払うだけですぐに砂岩の部材が顔を出す。

いつの間にか小さな犬がついてきて、一緒になって地面をくんくん 何かを探している。 カワイイ(^o^)
 頭を低く下げ木の枝をくぐりながら進むが、それでも、リュックや、シャツの袖が棘の枝につかまって思うように進めない。
 一番高いところまで行くが、動きが取れなくなって退却。藪から出たときには、BunThyさんの足には太い棘が刺さっていた。
二人とも腕のあちこちに引っかき傷が出来て血がにじんでいた。

 

ただいま~ 
これも、想像で

Bun:鉈 どうもありがとう。
オッチャン:どうだった? へっへっへっ
Bun:なんにも無かった。
オッチャン:今は ただの泥の山だ。ゲラゲラ
Bun:あー、ズボンがこんなんなっちゃた!
オッチャン:棘だらけだからな ゲラゲラ。 とうもろこしでも食べてけ。

よく笑う・・・ 
と言うか、笑われるようなことをしてんのか! (^o^)

 アー 面白かったぁ (=^・^=)


 BunThyさん: Kouk doung temple この辺に住んでいる人はそう呼んでいる。
Koukは、high land。doungは、coconut と言う意味だよ。けど、本当の名前は判らないよ。
 ほとんどの遺跡がそうだよね。:私

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ロリュオスのあたりは、Googleで見ても、環濠や、聖池らしきものが沢山見つかる。

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Kouk doung temple : Roluos

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