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リンテル ペディメント


 リンテルの上部の穴は、後世にひさし、回廊の屋根などが付け足されたかと思っていましたが、位置が不ぞろいで、穴の開け方、左右の位置も雑な感じでどうも納得がいきませんでした。
 先日Oさんから頂いた資料に、フランス語なので読めませんが、良く似た画像がありました。あやしいのですが、Googleの翻訳で、英語にしてみると、盗掘の際に開けられたと、書いてあるのようなのです。
リンテルを引き抜こうとしたのだと思われます。ペディメントの部分の崩落を防ぐために、柱と梁で支えておいて、リンテルを支えている、ピラー(の上部?)を破壊して、下にリンテル下げてから引き抜こうとしたのでは無いでしょうか・・・?
結果的には失敗したようで、カーラーと思われる部分だけ剥がして、持ち去ったかも知れないと、妄想しました。


  ジャヤヴァルマンⅦの遺跡のペディメントで、仏陀の下に並んでいる人物像には、頭の形がアスラのタイプが見られます。
仏法の守護神としてのバラモン教、ヒンドゥーの神々を意味しているのでは無いでしょうか・・・。 お臍が面白い。


 リンテルのカーラの上に描かれるのは、インドラや、シヴァ、ヴィシュヌなどいろいろですが、これはいったいなんでしょうか?
 広げた腕から一瞬ガルーダかとおもいましたが、翅が無いし足の形も全然違うようです。


 左右の中間あたりに見える、顔のような図もなんとも言えず不思議な感じです。


 こちらは、柱を差し込んで庇や、屋根などをつけたと思われます。レリーフの部分に穴が開けられているので、創建当時はなかったものと思われます。


 出家を決意して、彼の馬(Kanthaka)に乗り王宮を去るシッダー・ルタ。
 頭部が失われていますが、盗掘によるものかと思われます。  タ・ネイ(Ta Nei)にも同様のテーマのリンテルがありますが、頭部は削られていません。
 廃仏毀釈で仏陀の像は小さな物でも壊されていますが、なぜかこの図はお咎め無しだったということなら、  理由はなんでしょうか・・・?

Devata ・Dvarapala:・・・ 《Click》
クリシュナのレリーフ:・・・  《Click》
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 Pediment ペディメント


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